自分の子供が人と上手くコミュニケーションを取れない、いわゆるコミュ障だと色々と不安に感じてしまいますよね。
今はまだ小さいから何とかなっているけど、このまま人と話せないまま大人になったらどうしよう...と不安に感じられている親御さんも多いかと思うんです。
私は独身で子供とは無縁の生活を送っていますが、もし仮に自分の子供が出来たら「誰とでも円滑なコミュニケーションを取れる」ように育てていきたいと思っています。
- 子供が他の子たちと上手く馴染めない...
- コミュニケーションを取るのが苦手な気がする...
- コミュ障だから仲間外れにされないか心配...
- 子供がコミュ障なのは親のせいなのかも..?
などなど。今回はそんな人と話しをするのが苦手な子供を持つ親御さんに向けた記事を書いていこうと思います。
ただ、私自身人と上手く会話が出来ない子供を持つ親でも、コミュ障に詳しい心理学のスペシャリストと言う訳でもありません。ただの成人したコミュ障です。
ですが、コミュニケーションに問題が無い方よりも、人一倍コミュ障に関しては詳しいと思っています。あくまでも1人の意見として「こんな考えもあるんだー」程度に受け取ってくれればと思います。
子供がコミュ障になってしまうのは親が原因なのか?
子供が人との会話を嫌がるコミュ障になってしまう原因は親にあるのか、ということですが、結論から言えば少なくとも影響はあると思います。人がコミュ障や内向的な性格になってしまうのは、例えば
- 生まれつきの性格
- どのような環境で育ってきたか
- 学校でのいじめ
など様々あるため一概には言えません。
ですが、コミュ障である僕自身が「コミュ障になった理由の1つが親にある」と思っていますので、どのような環境で育ってきたのかをシェアしてみようと思います。
親のせいにするのはただの甘えなんじゃないか?と批判を受けるかもしれませんね。
さて、以下に書いてあることの内、思い当たる節はありませんでしょうか?
- 食事の時は一切会話が無い
- 両親があまり仲が良くない
- 悪い事をしたらすぐ体罰をする
- 何でも頭ごなしに否定をし、子供に意見を言わせない
どうでしょうか。もし当てはまっているものがありましたら、反面教師にして頂きたいと思います。
【1】食事の時は一切会話が無かった
僕が生まれ育った家庭では、食事中は一切会話が無く黙々とひたすら食べ続けていました。
成人した今でこそ1人で食事をしても何とも思わないですが、好奇心旺盛な子供の頃の記憶を思い返してみれば、食事中に会話が無いのはちょっと寂しかったなーと感じてましたね。
食事と言えば基本的には家族全員が集まる場の1つでしょうから、この時間にコミュニケーションを取って行かないと人と会話をする能力は身に付いていかないと思います。
【2】両親があまり仲が良くなかった
物心付いた時から両親があまりお互いに仲が良かったイメージが無く、雑談をほとんど聞いた事が無い状態で育てられました。子供は言葉をあまり発しないだけで、親が何をしているかをじっくりと観察しています。
両親が仲良くないと「これが人間関係では普通な事なのかな」と思い込んでしまい、人とコミュニケーションを取る事の楽しさを知らないまま成長していってしまいます。
結局僕の両親は僕が小学5年生ぐらいの頃に離婚をしてしまいましたが、2人が楽しそうにしている記憶は無く、とても辛く冷たく寂しい記憶だけが残っています。
【3】悪い事をしたらすぐ体罰をする
体罰って結局何のしつけにもならないんですよね。
私の親は「言うことを聞かなかったら体罰をして分からせる」みたいなスタンスでしつけをしていたようですが、子供目線で見た親と言うのは父親母親問わず大きいものです。
例えば170cmの方が100cm前後の子供の頭を叩いたとしましょう。これは170cmの方に換算してみますと、289cmの大男に頭を叩かれるようなものなんです。体罰をする側からしてみれば本気ではないにしろ、叩かれると言うことは恐怖が付きまといます。
怒る雰囲気ではなく、笑いながらふざけて叩く分には大丈夫かとは思いますが、怒りの形相でしつけとして体罰をしている方がいましたら今すぐにでも止めた方が良いです。
体罰を受けた子供は「人を叩いても良いんだ」と言う認識が無意識の内に生まれてしまうので、暴力的な子供に育ちやすくなってしまいます。(私がその良い例で、子供の頃は弟を叩いて泣かせていたり、友達と殴り合いの喧嘩をするのはしょっちゅうでした。)
尊敬も出来ない親から体罰を受けて育った子供が、反抗期を迎えたり社会不適合者になってしまった時、それでも親として責任は取れますか?
【4】何でも頭ごなしに否定をし、子供に意見を言わせない
私の親、特に父親は「自分の意見が絶対に正しいと思い込んでる」いわゆる発達障害を抱えている人物でした。
常に自分が正しいと思い込んでいるので、僕が子供ながらに正論をかまそうにも話しを聞かずに頭ごなしに否定をされたりもしました。これではコミュニケーション能力は育たないですよね。
普段1番身近にいる親に否定されてしまうのですから、全くの他人に自分の意見を伝えたら「これもまた否定をされるんじゃ...」と言いたい事を喉の手前で飲み込んでしまう癖が付いてしまいます。
親がコミュ障だと子供に遺伝する?
親がコミュ障だと子供にもコミュ障が遺伝してしまうのかと言うことですが、これは当てはまる部分もあるかと思います。ただ、個人的には遺伝よりも育てられた環境によるものが大きいと思っています。
僕、小さい頃は誰とでも難なくコミュニケーションが取れる子供だったんですよ。でも、両親の仲が悪化し離婚をしてしまってから性格そのものが変わってしまいまして...。子供をどう育てるかにもよると思います。
結局親がコミュ障だと子供と上手くコミュニケーションが取れないため、子供にも上手くコミュニケーションの取り方が伝わらない、というのが僕の持論です。
現に小学5年生の頃に両親が離婚をして父親に引き取られましたが、この父親が全然コミュニケーションが取れない人で、家での会話がほとんど無くなってしまいましたからね。
僕が思うコミュ障にさせない子育てあれこれ
もし僕が小さい頃に親にこう育ててくれたらコミュ障にならなかったかもな、とか、もし僕が子供を育てる事になったら何を意識して行くか、についてここからは書いていこうと思います。
【1】笑顔アリの和気あいあいとした家庭
元気が無い時でも周りが楽しいといつの間にか笑顔になっているって事ありますよね。僕としては家族全員が笑顔が絶えず、何でも楽しくコミュニケーションが取れる家庭が理想的なように感じます。
やっぱり1番身近にいる家族ですから、暗い話題、笑顔が全然無いよりも、どうでも良い話題を明るくポジティブに話せるほうが、コミュニケーションを取る雰囲気作りには欠かせないですよね。
【2】両親は仲良く!気まずい空気を子供に見せないで欲しい
子供にとって誰よりも信頼のおける両親の仲が良いのも、コミュ障な子供にさせないためのポイントの1つとなります。両親の雰囲気が重く気まずい関係が続いていたら、楽しい会話が出来る雰囲気じゃありませんよね。
中には気を遣って父親と母親、2人を仲良くさせようと頑張ってくれる子供もいるかもしれません。でも、そんな事子供にさせてどうするんですか?って話しですよね。
馬が合わずに離婚をしてしまうのもしょうがない事だとは思います。でも、そうでない限りは出来れば父親と母親が仲良くしているところを子供に見せてあげて下さい。
既にお互い知り過ぎてしまって楽しい会話が出来る空気では無い場合も、せめて子供の前だけでは仲の良い夫婦を演じて欲しいです。それも子供が何よりも望んでいる事ですから。
【3】まずは子供が発言をする時間を与えて欲しい
僕の場合何かを発言しようにも、まじめに向き合ってくれずに否定される事が多かったです。
それをされてしまうと言葉を発する気にもならなくなりますので、いくら子供が間違った意見を持っていようとも、まずはきちんと発言をさせる機会を設けてあげて下さい。
結局自分の意見を伝える機会が失われてしまえば、コミュニケーション能力は育たないですからね。ただ、間違った意見を間違ったまま認識させてしまうのもよくはありません。
例えば、子供が友達の私物を持ち帰ってきてしまったとします。当然許されざる行為ではありませんね。頭ごなしに叱ってしまう方法もありますが、この場合はまず持って帰ってきてしまった理由を聞いてあげてやってください。
話しを聞いてあげ、どうしてそれがダメなのかをきちんと説明してあげれば子供も納得します。あとはあなたの技術次第です。子供のしつけに自信が無ければ、本から知恵を借りるのも良いかと思います。
コミュ障だと友達作りにかなり苦労します。以下の記事は中高、大学生向けに書いた記事ですが、小さい子供にも活かせる部分はあるかと思いますので、お子さんが学校で友達が作れていなさそうであれば、当てはまっている所は無いか確認して上げてみて下さい。
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ぼっちコミュ障が学校で友達を作る方法とは?かつての私ならこうして友達を作ります
もう4月を迎えてしまいましたね。中学、高校、大学に入学された方、おめでとうございます。 ただ、最初のスタートダッシュが上手く切れないと、学校で誰とも友達になれない、いわゆる「ぼっち学生」として数年間過 ...
【4】体罰は厳禁!ちゃんと説明すれば子供も分かります
子供が悪事を働いた時に叱るのは当然ですが、体罰は決して行ってはいけません。
確かに一時的には言うことを聞くようになりますが、叩くと言う恐怖で制圧をしているだけであって、どうしてそれがダメなのかを根本的に考える時間を提供出来ていないからです。
そして親に対して恨みを抱くようになる場合もあります。
子供は大人よりも賢くはありません。ですが、きちんと言えば分かってくれるはずです。北風と太陽と言うイソップ物語がありますが、まさにあんな感じですよね。
読んだ事が無い方は読んでみてはいかがでしょう。学べる部分も多いかと思います。
体罰をする、頭ごなしに威圧的な態度で叱っても、泣いたり拗ねたりする子供がほとんどだと思います。そんな指導法で叱っても、素直に「分かりました、ごめんなさい」なんて言える子は稀ですよ。
そうではなく、優しく諭すように叱って上げると、子供も委縮をせずに「何故悪い事なのか」を理解が出来るようになるはずです。叱り方が分からない、悪い事をした時はどうしたら..って方はこちらの本が参考になるかと思います。
子供がコミュ障だと出来る仕事は限られてくる
子供がコミュ障のまま成人を迎えてしまうと、色々と苦労する事が出てきてしまいます。その1つが仕事です。いつまでも親のスネをかじっている訳にもいかないですから、いずれは自立をする時が誰にでも来ます。
ですが、コミュ障だと出来る仕事の幅が狭くなってしまうのが欠点となってしまいます。
向いてない仕事はこんなにも
まず営業は無理ですよね。コミュニケーション能力が高くなければ、商品・サービスの良さを上手にアピールが出来ないですから、顧客から契約は取れません。
また企画系の仕事も無理でしょう。自分のアイデアを口に出せなければ、その人はそこの会社で働けないですから面接の段階で落とされてしまうと思います。
接客業もきついですね。会話が上手く出来ずに不愛想だと思われれば、クレームが来るかもしれませんし、何よりコミュ障の方本人が続けられないと思います。
出来る職種と言えば、作業中は最低限会話をしなくて済む工場での製造や農家などでしょうか。このように子供がコミュ障だと、将来働ける仕事の可能性も狭まってしまう事を頭に入れておいて損は無いと思います。
ちなみに引きこもりコミュ障の私が今までやってきたバイトの感想については、下の記事に書いてます。コミュ障だとどんな場面で苦労するのかが分かるかと思いますので、興味を持たれた方は是非読んでみて下さい。
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引きこもりコミュ障な私がしてきたバイトの感想を書いていくよ
コミュ障とは人と上手くコミュニケーションを取れない人の事を言います。 私も重度のコミュ障で、人と会話するイメージは何となく頭に思い描けるのですが、実際コミュニケーションを取ろうと思うとテンパって口から ...
コミュ障でも稼げる手段はあります
ちなみに私はコミュ障でどうしようも無い引きこもりですが、自立して生活を送れています。どのように生活が出来ているのかをざっくりと説明をするのならば、ブログからの広告収入で稼いでいます。
もし、お子さんが高校や大学を卒業をしてもコミュ障を理由に就職をしないようであれば、ブログで稼ぐ選択肢もあるんだと教えてあげて下さい。
ブログで稼ぐ手順や具体的なやり方については↓に載せておきますので、興味がありましたらご覧頂ければ嬉しいです。
それでは、長くなってしまいましたが最後までお読みいただきありがとうございました。
コミュ障は時間が経つほど治りにくくなります。今あなたが出来る事をお子さんにして、誰とでも卒なくコミュニケーションが取れるようにさせてあげて下さいね。成人してからコミュ障だと本当、色々と苦労しますので。